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2007年 12月 14日

ウランバートルの衛星都市 バガヌール

ウランバートル市から東方面にあるバガヌール市へ行く。
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バガヌール市入り口。お決まりのオウォー。
ウランバートル市から車で2時間弱の距離にある。この市は、石炭の採掘で有名。街はコンパクトにまとまっていて暮らしやすそうだった。
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街のメイン広場に面する社会主義時代の建物。シンプルで単純な幾何学で構成されている。
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バガヌール市の寺院。
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ゲルの中でラマが占いをしていた。
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街中を悠々と散歩する牛。
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バガヌール市の炭鉱。炭鉱があることにより、市民の暮らしは比較的裕福との事。
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帰り道。今日はとても冷えた。木々も凍てついている。
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ウランバートル市とバガヌール市の中間にある巨大なチンギスハーン像。まだ工事中。この地域一体が公園のようになるとのこと。日本で言えば、郊外にある巨大な観音様のようなものか?チンギスハーンもモンゴル人にとって神様みたいなものだから大きければ大きいほど良いのだろう。少々馬鹿らしいが、夕日に照らされたあまりに巨大なチンギスハーン像を見て、「そんなに悪くもないかな」と思った。馬鹿馬鹿しい位の分かり安さには力強さがある、と感じた。モンゴル人にとって観光名所になることは間違いない。
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日が沈む直前の空と大地のコントラストが美しかった。
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by katojun0826 | 2007-12-14 16:27 | 旅行記
2007年 12月 11日

ウランバートル市 写真撮影ツアー

12月2日の日曜日に写真撮影ツアーを行いました。
と言っても、一日、知り合いのモンゴル人タクシーに頼んで、隊員数人とウランバートル市内の写真を撮って回っただけですが。「行きたいけど、普段はなかなか行けない所に行ってみたい」というような場所に行くのが目的です。

最初に行ったのがウランバートル北東のゲル地区ダールエヒ地区の北東側にあるゴミの埋立地。
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 土ぼこりと、臭いが酷い。ウランバートル市の現在のゴミ埋立地は、ウランバートル市の北東部にある。ここでは行政による投棄は行われていないが、不法投棄されているようだ。
通常、ゴミを投棄し、その上を土でカバーするとのこと。だが、見た限りゴミが散乱している。不法投棄もそうだが、一度掘り返して、金属類を採集していているのもゴミが散乱している原因だ。
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 数人で組合のようなものをつくり、重機を借りて掘り返している。重機のレンタル代や燃料代も、掘り起こした鉄類の金でペイ出来るらしい。中国の建設事情による鉄鋼類の不足のためだろう。事情に詳しい隊員に聞いてみると、やはり中国に輸出していると言っていた。
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 次に行ったのが、ダールエヒのさらに北東側にあるダムバダルジャーの日本人墓地。空が抜けるように蒼い。墓地の存在を知りながら、なかなか行く機会に恵まれなかった。近年、墓地は整備され、管理人も常駐している。冬季に来る日本人は少ない。管理人は墓地には似合わない陽気さで案内してくれた。人柄からくる陽気さなので、違和感を感じさせなかった。墓地が持つ独特の静謐さと重さを緩和してくれているようだった。
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 ダールエヒとダムダルジャー墓地の中間のゲル地区。
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 ウランバートル市を南西部から眺める。手前に見えるのは第3火力発電所。(写真をクリックすると多少大きく見れます)

次週はウランバートルの衛生都市、バガヌールへ行きます。
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by katojun0826 | 2007-12-11 23:36 | モンゴル
2007年 11月 30日

アマルバヤスガラント寺

ダルハンから車で約2時間半の距離にあるアマルバヤスガラント寺へ行きました。
ダルハンはモンゴルで3番目に大きな都市で、ウランバートル市から約200km北側にある工業都市です。
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かなり大規模な寺院。1737年に作られたらしいが、社会主義時代に取り壊され、39年前に再建されたとのこと。最盛期には1000人を超える僧侶がいたという。
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正面入り口の前にある壁。
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入ってすぐにある庭。
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ちょうど中心くらいにある大きい建物。
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エントランス前の庇部分の天井。色使いが独特である。
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内部。改修中で中に入れないため、窓からの撮影。
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配色にモスグリーンが使われた比較的落ち着いた色合いの内部。
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内部と外部の光のコントラストは遊牧民のゲルに通じるものがある。モンゴルの強い日差しゆえだろうか?
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南北に205m、東西175mの壁に囲まれた敷地内には約30近い寺院や堂がある。建物と建物の間の先に垣間見える建物。塀、建物、庭の配置により様々なシーンが作られている。
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一番北側にある大きな寺院。
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僧侶の住宅。敷地の東と西の両側にある。奥に行くにしたがって階位が上になる。一列に並んではなく、配置が微妙にズレている。ズレることによってパースペクティブなシーンとなっている。
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西側にある仏塔。蒼い空と、白い仏塔のコントラストが美しい。

個人的な感想として、ハラホリンのエルデネ・ゾーより良いと思いました。アクセスは少し大変だけど、もっと観光客が来ても良い場所だと思います。
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by katojun0826 | 2007-11-30 14:43 | モンゴル
2007年 09月 19日

ウランバートル市の一年

モンゴルの景気はバブルとも言えるほど好況を呈していて、建設ラッシュの只中です。社会主義時代は広々とした都市計画でしたが、現在ではそのすき間を、新しい建物が競って埋めているようで、景観は年々変わっていきます。
都市の変化は良いのですが、無計画にどんどんビルが建っています。JICA事務所の入っているビルの横に市役所が建設中なのですが、なんと道路を塞いで建設されています。
車が急激に増加し、社会問題になりつつあるときに、それを解決するべき国の機関が、自分のビルのために道路をつぶすとは、常識では考えられないことが起こっています。

昨年の2006年8月のウランバートル市、スフバータル広場です。
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下の写真は今年の2007年9月のものです。
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スフバータル広場からの景観で高層のビルが目立ってきました。高さ制限を規制する法律がないため、写真のように異様とも見える高層ビルが出来つつあります。
実際に広場に立って、このビルを見ると、圧迫感はこの写真よりも強烈です。

また中心部だけでなく、郊外にもビルや新興住宅地が増えています。写真では分かりづらいかもしれませんが、右側の山並みの手前に建設中のビルがいくつか見えます。

都市の密度が上がりつつ、都市が広がっている状況です。
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by katojun0826 | 2007-09-19 13:26 | モンゴル
2007年 09月 16日

エルデネ・ゾー モンゴル帝国の旧都カラコラムにある寺院

今年7月の終わり頃、アルハンガイ県のハラホリンを旅行してきました。ウランバートルから、約8時間の道のりです。最近、日本でもモンゴルでも話題の朝青龍は、ここハラホリンにある彼の親族が経営するリゾート施設「ドリームランド」にいます。

エルデネ・ゾーとは、1586年ハルハ族の初の部族長アフタイ・ハーンが建立した寺院。四方が108の仏塔により囲まれ、その中に漢民族式、チベット式の寺院が混在する。モンゴル帝国の首都カラコラム(Qaraqorum、モンゴル語ではハラホリン)の建築材料を使って建てられたという。このためカラコラムは荒廃した。
場所はモンゴル高原中央部のモンゴル国首都ウランバートルから西へ400km、アルハンガイ県のオルホン河畔に位置する都市。
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108の仏塔による外壁

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ソボルガンと呼ばれる白い仏塔。チベットのチョェテン形式を受け継いだインド仏教伝来の仏舎利塔(ストゥーパ)で、釈尊の遺骨の墓標というだけに止まらず、仏法や宇宙の礼拝の対象となっている。(「地球の歩き方モンゴル」より)

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チベット式建築のラブラン寺
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漢民族式建築のゴルヴァン・ゾー
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亀石

日本で言えば、法隆寺を訪問するようなイメージに近いと思う。ここの特色として同一敷地内にチベット式、漢民族式の寺院が混在している所が面白い。さらにモンゴル装飾のテイストも入っている。
だが、「わざわざ海外からこの場所に来るほどの場所ではない」というのが、率直な感想である。写真では分からないかも知れないが、施工状態が良くなく、水平垂直がシッカリ出ていない。外壁、寺院、石畳や置物等々、荒廃しているようなイメージ。例えば、ギリシャのパルテノン神殿のように年月が経つことによって際立つ美しさであれば良いのだが、ここでは、ただただ杜撰さによる荒廃である。
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エルデネ・ゾーのすぐ近くにあった工場。おそらく小麦粉工場。日本の援助によって建てられた。ハルホリンの街とエルデネ・ゾーの中間にあり、旅行者は必ず見ずにいられない。個人的に工場の機能的・合理的な造形は好きなのだが、場所が良くないと思う。建てるときに景観を配慮した人はいなかったのだろうか?しかも道路側に日本の援助であることが分かる看板までついている。モンゴル人に対して恩着せがましいような感じを受ける。旅行者に対しても喧伝しているようだ。厚かましい様で、恥ずかしくなった。税金による巨額の援助はもっとスマートにやって欲しい。

あくまで個人的な意見である。否定的な感想かも知れないが、期待が大きかっただけにその分、ネガティブになっているのかも知れない。
しかし、魅力のある素材である事に変わりはない。ほんの少し変えたり、保存状態を良くしたり、インフォメーションをしっかりとすれば、格段と良くなるだろう。
なにしろ、ここは世界帝国のあった歴史的な場所なのだ。
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by katojun0826 | 2007-09-16 00:53 | 旅行記
2007年 09月 09日

遊牧民のライト・インフラ

「ライト・インフラ」(軽いインフラ)、遊牧民のゲルを見て、その言葉が浮かんだ。
当たり前の事ではあるが、インフラとは動かない(重い)ものである。

インフラストラクチャー(infrastructure、略称・インフラ)とは、学校、病院、道路、橋梁、鉄道路線、上水道、下水道、電気、ガス、電話など社会的経済基盤と社会的生産基盤とを形成するものの総称である。
(フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より)

市場によって供給されにくく、これらの大部分は、国や地方自治体によって行われる公共事業に拠っている。上下水、下水道、電気、ガスなどのパイプラインは、大地を穿ち、敷設していく。
モンゴル人は、大地を掘ったり、いじったりすることを嫌う。なぜかと言うと、モンゴル高原の薄くて硬い表土を自然のままにしておくことにより、家畜に適したイネ科の野草を、毎年得ることが出来るからだ。その野草は人間の食生活には直接関係ないが、その野草を食べる家畜によって遊牧民は生かされている。耕作や土を大きくいじることによって一度失われた表土は、決して戻らず、家畜を育む野草は生えてこないという。
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太陽光発電に風力発電。
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動力を使わずシャワーを浴び、人里離れた場所であるにも関わらず、衛星放送により世界の動向を知る。

出来るだけ大地を犯さず、重く大掛かりであるはずのインフラを、軽やかに自由に扱っている。遊牧に必須な携帯性にも富んでいる。
従来の遊牧生活だけではなく、インフラに対しても、大地を犯さない伝統を保ち、自由な発想や知恵で使いこなす。また、もし他の技術や方法を見つれば、それを取り込み、たちまち自分たちなりの方法に応用してしまうだろう。

遊牧民のこれらの発想は、本来動かすことのできないインフラや建築など、別の視点から考えるきっかけになるのではないだろうか。
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by katojun0826 | 2007-09-09 22:40 | モンゴル
2006年 08月 01日

モンゴル建材事情

f0014870_21561432.jpgモンゴルの木材市場(ツアェズ)と建材市場(ゾーンワイル)に行ってきました。
f0014870_21564645.jpg木材の加工の精度はそれ程でもないのですが、木材の物量が意外に豊富なのにビックリしました。
モンゴルの山は、日本に比べ岩山や木のない山が多いからです。
国内の木材の豊富な地域から、仕入れているようです。
金額は日本の10分の1位でした。
それでも木材は不足していて、価格の変動も大きいようです。
木材市場から車で5分くらいの所に建材市場もありました。
f0014870_21574768.jpg建材市場の方がウランバートルの中心部から近いです。
建材を取り扱う店が200mほど道路を挟んで並んでいます。
大体の建材がここで揃いそうです。
安いものとそうでないものの差が激しいです。
例えば、トイレや洗面台などの衛生器具は日本の10分の1で、構造用合板が日本と同じかそれ以上の価格のようです。
モンゴルで個人の家を建てている人の大半がセルフビルドのようです。
セルフビルドの質は見る限りではかなり悪い感じがします。安全、衛生、断熱面から「これで良いのか?」と考えさせられる所ばかりです。
セルフビルドで見かけるのは横積みのログハウスの構法です。ログハウスは木材がふんだんに必要です。
モンゴルは木材が豊富ではないので、軸組工法か2×4構法の方が良いのではないかと思いました。
でも、そうするには、いくつかの問題点があります。
施工方法の普及、金物・建材の確保などなど。
今後可能であれば、モンゴルのセルフビルドの実態を調査して、なにがセルフビルド建物の質の改善になにが必要か、その中で自分に出来ることはないか、考えていきたいと思っています。
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by katojun0826 | 2006-08-01 00:01 | モンゴル
2006年 06月 04日

ガンダン寺

f0101439_048657.jpgウランバートルにある一番大きな寺です。
同僚のモンゴル人と一緒に見学に行きました。
正門からガンダン寺の本殿が見えます。
街からのアプローチ→正門→本殿。北から南へのしっかりとした軸線上にそれらが配置されています。
ガンダン寺は北を背にして南に面して建っています。ゲルと同じです。
f0101439_0491526.jpg外装は2層目までレンガが積み上げられていて、その上が木造になっています。
ガンダン寺に来る人たちは、なんだかみんなウキウキとしています。
宗教施設という感じではなく、公園やテーマパークに行くようなノリに見えます。
f0101439_0503114.jpg思わず見上げてしまいます。
外国人のみ入場料が必要です。ちなみに2500トゥグルグ(約250円)です。
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中心が一階から最上階までの吹抜になっていて、巨大な仏像があります。
f0101439_0511782.jpg右側に見える円筒状のものを回しながら、仏像のまわりをぐるりと一周します。
多くの人が、なぜか楽しそうに回しています。
左側の外壁面にも小さな仏像が祀ってあり、参拝者は時々外側にもお祈りをします。
f0101439_0532821.jpgこの塀の内側がガンダン寺で、右側がゲル地区です。
塀の外のゲル地区は雑然とした感じで、塀の中のガンダン寺の敷地には確固とした基準と規律が存在します。
f0101439_054219.jpgガンダン寺はゲル地区に埋もれるように建っています。

明快な境界である塀が存在しますが、外から混沌としたゲル地区の中にそびえるガンダン寺をみるのは不思議な感じがします。
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by katojun0826 | 2006-06-04 01:27 | モンゴル
2006年 05月 18日

モンゴル建築教育事情

土曜の私の講義は、諸事情により延期になりました。

その代わり、
「旅行で見てきた建物を紹介してほしい」
という要望があったので、昨年の夏、足を運んだ北欧の建物の一部を紹介しました。
古い建物、アルバー・アールトやスティーブン・ホールのキアズマなどいくつかの建物を年代順にプロジェクターで写しながら、話しました。

学生は食い入るように見ていた印象です。
終わった後にそのデータが欲しいという学生もいました。

あとで学生と話してみると、20世紀を代表する建築家、コルビジェ、ミースやアールトなど、名前は聞いたことがあるけれど、実際にどんな建物をつくったか分からない学生が多いようです。

それは、モンゴルの諸事情が原因のようです。
建築物を取り扱った本をなかなか見かけず(中国の建築雑誌はたまに見かけます)、またあったとしても本が非常に高価です。大学講師の初任給の4分の1から半分を超える値が平気でついています。
また授業でも、ただ黒板に書いたり、しゃべったりするだけで、ビジュアルで伝えることを、あまりしていないようです。

日本では当たり前のように得ている情報を得ることが、難しいようです。(逆に日本では余計な情報がありすぎる感じはしますが)
インターネットは急速に普及しつつありますが、最初からネットを利用して、それらの情報を得ることは困難です。それに授業で建築家や建物の名前を聞くだけでは、すぐにネットで調べるということもしないでしょう。
科学技術大学は国立で唯一の建築学科なので学生レベルはすごく高いです。
しかし、得られる情報量が少ないため、その能力を十分に伸ばしているように見えません。

学生の中には、日本でもそうですが、建築を個人の独創性と勘違いしている人を見かけます。デザインに関していえば、やりつくされた感があり、「ゼロから」というのは考えられません。
建築は公共に属しているので、歴史や普遍性を踏まえ、さまざまな諸条件の中でつくり上げていく必要があります。

このような理由で、私は名建物や、その歴史の流れを知っておく必要があり、そうすることによって、学生の力がついていくのではないか、と思っています。
どのようにすれば学生にそれらの情報が伝えることが出来るか、今模索中です。
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by katojun0826 | 2006-05-18 10:39 | モンゴル
2006年 04月 25日

ゲル~小宇宙(ミクロコスモス)~

f0014870_226447.jpg外からゲルを見ると、スゴク小さく見えます。
青い空と広い大地に、ひっそりと佇んでいるようです。
ゲルは少し薄汚れた感じですが、この広大な草原の中では、不思議に良く合います。


f0014870_22768.jpg外から見た小さなイメージのまま中へ入ると、驚くほど広く感じます。
天窓から、光が十分に入り、明るくこざっぱりとしています。
最小限の家具や機能が詰まっていますが、雑然とした感じはしません。
壁の円状の中に、しっかりとした秩序があり、その中で家族が、最小限の原始的な生活を営んでいます。


f0014870_2292338.jpgゲルの中で働く人の動きにも無駄がありません。
一つ一つの動作に、意味と習慣があるようで、思わず見とれてしまいます。


f0014870_2211479.jpgドアの向こうに、異空間のような草原が広がっています。
日本の茶室のにじり口のようになっている低いゲルのドアは神聖な場所です。
両手で塞いだり、ドア枠の下を踏んだりしてはいけないようです。

外と内の境界の明快さを、強烈に意識させられました。
ゲルの内部から、外をぼーっと眺めていると、ドアの同じ世界と思えないような気がするのです。


果てしなく広がる大地と近くに感じる空と雲、そしてその中に佇むゲル。
広がりを感じさせる世界と、限られた最小限の空間の対比。
最小限の空間は、外部からは想像も出来ないくらいの広がりを持っています。

水平に広がる大地と青い空に地球の息吹きを感じ、ゲルの内部空間に小さな宇宙を感じました。
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by katojun0826 | 2006-04-25 21:59 | モンゴル