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2007年 09月 19日

ウランバートル市の一年

モンゴルの景気はバブルとも言えるほど好況を呈していて、建設ラッシュの只中です。社会主義時代は広々とした都市計画でしたが、現在ではそのすき間を、新しい建物が競って埋めているようで、景観は年々変わっていきます。
都市の変化は良いのですが、無計画にどんどんビルが建っています。JICA事務所の入っているビルの横に市役所が建設中なのですが、なんと道路を塞いで建設されています。
車が急激に増加し、社会問題になりつつあるときに、それを解決するべき国の機関が、自分のビルのために道路をつぶすとは、常識では考えられないことが起こっています。

昨年の2006年8月のウランバートル市、スフバータル広場です。
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下の写真は今年の2007年9月のものです。
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スフバータル広場からの景観で高層のビルが目立ってきました。高さ制限を規制する法律がないため、写真のように異様とも見える高層ビルが出来つつあります。
実際に広場に立って、このビルを見ると、圧迫感はこの写真よりも強烈です。

また中心部だけでなく、郊外にもビルや新興住宅地が増えています。写真では分かりづらいかもしれませんが、右側の山並みの手前に建設中のビルがいくつか見えます。

都市の密度が上がりつつ、都市が広がっている状況です。
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by katojun0826 | 2007-09-19 13:26 | モンゴル
2007年 09月 16日

エルデネ・ゾー モンゴル帝国の旧都カラコラムにある寺院

今年7月の終わり頃、アルハンガイ県のハラホリンを旅行してきました。ウランバートルから、約8時間の道のりです。最近、日本でもモンゴルでも話題の朝青龍は、ここハラホリンにある彼の親族が経営するリゾート施設「ドリームランド」にいます。

エルデネ・ゾーとは、1586年ハルハ族の初の部族長アフタイ・ハーンが建立した寺院。四方が108の仏塔により囲まれ、その中に漢民族式、チベット式の寺院が混在する。モンゴル帝国の首都カラコラム(Qaraqorum、モンゴル語ではハラホリン)の建築材料を使って建てられたという。このためカラコラムは荒廃した。
場所はモンゴル高原中央部のモンゴル国首都ウランバートルから西へ400km、アルハンガイ県のオルホン河畔に位置する都市。
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108の仏塔による外壁

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ソボルガンと呼ばれる白い仏塔。チベットのチョェテン形式を受け継いだインド仏教伝来の仏舎利塔(ストゥーパ)で、釈尊の遺骨の墓標というだけに止まらず、仏法や宇宙の礼拝の対象となっている。(「地球の歩き方モンゴル」より)

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チベット式建築のラブラン寺
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漢民族式建築のゴルヴァン・ゾー
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亀石

日本で言えば、法隆寺を訪問するようなイメージに近いと思う。ここの特色として同一敷地内にチベット式、漢民族式の寺院が混在している所が面白い。さらにモンゴル装飾のテイストも入っている。
だが、「わざわざ海外からこの場所に来るほどの場所ではない」というのが、率直な感想である。写真では分からないかも知れないが、施工状態が良くなく、水平垂直がシッカリ出ていない。外壁、寺院、石畳や置物等々、荒廃しているようなイメージ。例えば、ギリシャのパルテノン神殿のように年月が経つことによって際立つ美しさであれば良いのだが、ここでは、ただただ杜撰さによる荒廃である。
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エルデネ・ゾーのすぐ近くにあった工場。おそらく小麦粉工場。日本の援助によって建てられた。ハルホリンの街とエルデネ・ゾーの中間にあり、旅行者は必ず見ずにいられない。個人的に工場の機能的・合理的な造形は好きなのだが、場所が良くないと思う。建てるときに景観を配慮した人はいなかったのだろうか?しかも道路側に日本の援助であることが分かる看板までついている。モンゴル人に対して恩着せがましいような感じを受ける。旅行者に対しても喧伝しているようだ。厚かましい様で、恥ずかしくなった。税金による巨額の援助はもっとスマートにやって欲しい。

あくまで個人的な意見である。否定的な感想かも知れないが、期待が大きかっただけにその分、ネガティブになっているのかも知れない。
しかし、魅力のある素材である事に変わりはない。ほんの少し変えたり、保存状態を良くしたり、インフォメーションをしっかりとすれば、格段と良くなるだろう。
なにしろ、ここは世界帝国のあった歴史的な場所なのだ。
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by katojun0826 | 2007-09-16 00:53 | 旅行記
2007年 09月 09日

遊牧民のライト・インフラ

「ライト・インフラ」(軽いインフラ)、遊牧民のゲルを見て、その言葉が浮かんだ。
当たり前の事ではあるが、インフラとは動かない(重い)ものである。

インフラストラクチャー(infrastructure、略称・インフラ)とは、学校、病院、道路、橋梁、鉄道路線、上水道、下水道、電気、ガス、電話など社会的経済基盤と社会的生産基盤とを形成するものの総称である。
(フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より)

市場によって供給されにくく、これらの大部分は、国や地方自治体によって行われる公共事業に拠っている。上下水、下水道、電気、ガスなどのパイプラインは、大地を穿ち、敷設していく。
モンゴル人は、大地を掘ったり、いじったりすることを嫌う。なぜかと言うと、モンゴル高原の薄くて硬い表土を自然のままにしておくことにより、家畜に適したイネ科の野草を、毎年得ることが出来るからだ。その野草は人間の食生活には直接関係ないが、その野草を食べる家畜によって遊牧民は生かされている。耕作や土を大きくいじることによって一度失われた表土は、決して戻らず、家畜を育む野草は生えてこないという。
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太陽光発電に風力発電。
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動力を使わずシャワーを浴び、人里離れた場所であるにも関わらず、衛星放送により世界の動向を知る。

出来るだけ大地を犯さず、重く大掛かりであるはずのインフラを、軽やかに自由に扱っている。遊牧に必須な携帯性にも富んでいる。
従来の遊牧生活だけではなく、インフラに対しても、大地を犯さない伝統を保ち、自由な発想や知恵で使いこなす。また、もし他の技術や方法を見つれば、それを取り込み、たちまち自分たちなりの方法に応用してしまうだろう。

遊牧民のこれらの発想は、本来動かすことのできないインフラや建築など、別の視点から考えるきっかけになるのではないだろうか。
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by katojun0826 | 2007-09-09 22:40 | モンゴル
2007年 09月 02日

フブスグル湖

7月下旬から8月の中旬にかけて、モンゴル国内を旅行してきました。
建築や都市を観るのが、何よりも好きなのですが、たまには自然だけの場所に行くのもいいな、と感じました。今までに考えたことがないような事を考えたりします。
時間のある時に、他の場所の写真などアップします。

8月上旬のフブスグル湖です。フブスグル湖は、モンゴル国の北側にある大きな湖です。
あまりにも広いので、モンゴル人はダライ(海)と呼んでいます。

その時の写真です。
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 フブスグル湖の南西にあるハトガルでの写真。
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 ハトガルから車で3時間くらい北上した場所。山を2時間かけて登るとフブスグル湖を一望できる。
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 透明な水。冬、氷が貼っても底が見えるほど透明との事。
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夕焼け
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フブスグル湖から車で約3時間にある町ムルン。ゲストハウスでの朝焼け。
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by katojun0826 | 2007-09-02 17:40 | 旅行記