ケンチク。

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2006年 08月 30日

会えなくなるということ

8月の終わりに、ヤギをしめて解体するところまでを見ました。
ヤギをつかまえ、おもむろに殺すところを見て、正直ショックでした。
私の動揺を見て、モンゴル人が
「他の場所を見てきたらどうか」
とアドバイスをくれたのですが、なぜか最後まで見届けなくてはいけないような気がして、その場に残りました。
モンゴル人は、慣れた手つきで、ヤギを次々と無駄なく解体していきます。
解体途中、足を持っていてほしいと頼まれ、つかんでいました。
足は、先ほどまで生きていたのが信じられないくらい冷たく、何とも言えない感じでした。
内蔵を解体中、不覚にもさんざん飲まされていた馬乳酒が一気にこみ上げてきて醜態をさらしました。
体内に残った不快さと、モンゴルの強い日差しに攻められながら、今度はちょっと離れたところから見ていました。

新学期が始まり、夏休み中の同僚の死を知りました。
とても優秀な先生でした。わたしと同い年です。
その事実を初めて聞いたとき、彼の寂しそうなやさしい笑顔と、ヤギの命が消えていく瞬間の映像が、重なりました。

モンゴルでも日本でも、知り合ってから一生会わない人はたくさんいると思います。でも会おうと努力すれば会える人との別れと違い、会おうとしても絶対に会えない人との別れの辛さを、痛切に感じました。

その人の死とは裏腹に、今私はモンゴルに来てから一番の活気の中に身を置いています。物事が急速に変化して、自分の思い描いていた活動に近いカタチになりそうです。土日も平日の夜も、その準備に追われ、とても充実した時間を過ごしています。

精一杯活動して、彼の好きだったモンゴルのほんの少しでも役に立てればと思っています。
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by katojun0826 | 2006-08-30 22:35 | その他
2006年 08月 05日

クロード・ニコラ・ルドゥー

f0014870_11383558.jpgまだ、20代だったころ、フランスへ一ヶ月間旅行しました。
目的は、学生時代、夢中になっていたル・コルビジェの建物を見るためです。
コルビジェに関しては、別の機会に紹介するとして、その時、偶然出逢った建物を紹介します。
f0014870_11385949.jpgクロード・ニコラ・ルドゥーという18世紀末のフランス革命期の建築家の建物です。
“ラ・ヴィレットの関門”といいます。
1784-1789年に建てられた200年以上昔の建物です。
偶然前を通りかかり、見学させてもらいました。
当時のスケッチ帳に残した文章をそのまま添付します。
f0014870_11392889.jpg<この建物に、外観からは分からない衝撃的でドラマチックな演出が用意されていた。古典的なペディメント(しかし、非常にストイックにまとめられていて装飾は排除されていた)をもつ柱の間を入っていき、薄暗いエントランス空間へ。
その突き当たりの窓ガラス越しに光が見える。
外部から見える円筒状のボリゥームは刳り貫いてあって、空をそのまま取り入れていた。
純粋なまでのシンメトリーと純粋な幾何学の美しさに体の奥底で何かを感じた>

その旅行から6年が過ぎました。
今でもその時の強烈な印象を生々しく覚えています。
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by katojun0826 | 2006-08-05 10:11 | 旅行記
2006年 08月 03日

ウランバートルを俯瞰する

中心部であるウランバートルの街並みを高いビルから一望しました。
手前に見えるのはスフバータル広場です。
f0101439_0264870.jpg

最近、グーグルアースなどの衛生からの画像により、都市部は車の大きさぐらいまで、容易に認識できるようになりました。
ちょっと、考えさせられてしまいます。
インターネットと接続さえしていれば、かなりの情報を手軽に入手できます。
情報は均質化され、世界のどこにいても、同じ知識を得ることができます。

自ら考え、行動し、体験し、知識を得る。
そうするまでには大小の困難もありますが、自らの糧となるでしょう。

自らもインターネットの恩恵を享受しつつ、情報を得る容易さゆえの危うさを感じてしまいます。
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by katojun0826 | 2006-08-03 00:42 | モンゴル
2006年 08月 01日

モンゴル建材事情

f0014870_21561432.jpgモンゴルの木材市場(ツアェズ)と建材市場(ゾーンワイル)に行ってきました。
f0014870_21564645.jpg木材の加工の精度はそれ程でもないのですが、木材の物量が意外に豊富なのにビックリしました。
モンゴルの山は、日本に比べ岩山や木のない山が多いからです。
国内の木材の豊富な地域から、仕入れているようです。
金額は日本の10分の1位でした。
それでも木材は不足していて、価格の変動も大きいようです。
木材市場から車で5分くらいの所に建材市場もありました。
f0014870_21574768.jpg建材市場の方がウランバートルの中心部から近いです。
建材を取り扱う店が200mほど道路を挟んで並んでいます。
大体の建材がここで揃いそうです。
安いものとそうでないものの差が激しいです。
例えば、トイレや洗面台などの衛生器具は日本の10分の1で、構造用合板が日本と同じかそれ以上の価格のようです。
モンゴルで個人の家を建てている人の大半がセルフビルドのようです。
セルフビルドの質は見る限りではかなり悪い感じがします。安全、衛生、断熱面から「これで良いのか?」と考えさせられる所ばかりです。
セルフビルドで見かけるのは横積みのログハウスの構法です。ログハウスは木材がふんだんに必要です。
モンゴルは木材が豊富ではないので、軸組工法か2×4構法の方が良いのではないかと思いました。
でも、そうするには、いくつかの問題点があります。
施工方法の普及、金物・建材の確保などなど。
今後可能であれば、モンゴルのセルフビルドの実態を調査して、なにがセルフビルド建物の質の改善になにが必要か、その中で自分に出来ることはないか、考えていきたいと思っています。
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by katojun0826 | 2006-08-01 00:01 | モンゴル