2007年 11月 29日
加藤淳と石川祥平によるプレゼン。今年1月から3月にかけて行った調査をもとにした発表です。 UN HABITATのSh.ENKHTSETSEGさん。UN HABITATでは、ゲル地区を3つのエリアに分類し、開発する計画をしています。 JICAスタディチームの長山さん。ウランバートル市のマスタープランのプロジェクトを行っています。今年の6月、大規模な調査を行い、その結果とそれに基づく今後の展開などについての講演です。 最後にパネルディスカッション。 パネリストのそれぞれの立場が明確に分かれていて、具体的な議論が展開されました。石川のファシリテイター振りも好評でした。 最後にJICAモンゴル事務所の守屋所長の挨拶で、シンポジウムが終了しました。 今回のシンポジウムにより下記の点が明確となりました。 1.各団体の情報交換と知識の共有化 2.科学技術大学のイニシアティブによる特殊性 3.テーマを絞り込んだことによる建設的な議論 4.日本とゲル地区に関する研究やプロジェクトを行う意味 1.各団体の情報交換と知識の共有化 今までにゲル地区を含むウランバートル市全体の都市計画のセミナーやシンポジウムは開催されてきた。ゲル地区に限定することにより、より詳しく新しい情報、知識や認識を得ることが出来た。 2.科学技術大学のイニシアティブによる特殊性 学術機関である科学技術大学がイニシアティブをとることにより、ゲル地区の開発においての工学的なアプローチという特殊性が出た。 3.テーマを絞り込んだことによる建設的な議論 パネルディスカッションでは、“ゲル地区の中間エリアにおける住環境の改善について”と場所と内容を限定して議論が展開された。問題が多すぎるために散漫になりがちな各問題に対する意見や提案を、テーマを絞り込むことにより明確性が出て、建設的な議論が展開された。また中間エリアに場所を限定した理由は、モンゴル各地に見られるゲル地区と共通点が多いため、他地域でも汎用性があると考えられたためである。住環境改善という内容は、科学技術大学の特殊性を発揮し、より具体的な提案を引き出すためである。 4.日本とゲル地区に関する研究やプロジェクトを行う意味 日本では戦後、都市に集中して居住するようになり、現在のウランバートル市と似たような経験を積んできた。成功例も失敗例も豊富に持っているため、モンゴルの今後の発展にその知識や経験を一つの参考例として提案できる。もちろん日本の成功例をモンゴルにそのまま輸入しても成功はない。日本とモンゴル双方で考えていけば、より理想的な提案が出来るのではないか。今回の講演、パネルディスカッションを通して、その認識に至った。 以上の点は、講演やパネルディスカッション、またシンポジウムに出席したステークホルダーの感想をまとめたものです。
by katojun0826
| 2007-11-29 16:39
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