ケンチク。

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2007年 01月 27日

ゲル地区の調査

ゲル地区の調査を始めました。
やっぱり、実際に現地に足を運び体を動かすのは楽しいです。モンゴルに来てから、やもするとマンネリ化しそうな日常に、新たな刺激を与えてくれます。机上であれこれ考えてきたことも、数時間味わうだけで、間違っていることに気づいたり、解決されたりします。
以下、報告書用に作成したものをアップします。
興味のある方はどうぞ。

ゲル地区とはウランバートル市中央にあるマンションに住まない人々の暮らす地域をいいます。急激な都市への人口集中、それに伴う住宅不足により市の周辺をアメーバ状に拡がっている現状にあります。建物は遊牧用の住居、ゲルとセルフビルドによる建物がほとんどを占めています。上下水道の不整備、大気汚染、犯罪などモンゴルの社会問題となっています。
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今回の調査は、科学技術大学のPurev-Erdene先生と、NGO組織Urban Develop Resource Centerの協力のもと、行われた。実際のゲル地区の調査はUrban Develop Resource Centerの紹介から、バヤンズルフ地区22番ホローのマネージャー数人に実際に同行してもらい、調査する。
1月22日の調査内容
・ゲルの温湿度計の設置(6世帯)
・ゲルの実測6世帯、温湿度計を設置したゲル)
・アンケートの実施

現在、ゲル地区のさまざまなプロジェクトが動いていたり、企画されたりしている。その大部分が、海外からの援助に頼っているのが現状だ。海外から少なくはない予算が投入されても、劇的に今の住環境が改善されるということはない。また、そうだとしても、それは全体のほんの一部分だろう。それから海外の援助に依存しすぎるという事は、モンゴル人に依存体質を植えつけることになり、長い目で見てモンゴルのためにならないだろう。
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ゲル地区の写真。ゲル地区から出る煙により、ウランバートル市全体に白く靄がかかっている。

そこで今回の調査は、実際にモンゴル人が自分たちの手でつくっているセルフビルドの改善に焦点をあてた。
ゲル地区では住居は、大部分がゲルかセルフビルトによる住宅である。
22日の調査では、伝統的なゲルの調査を行った。本来、ゲルは遊牧という目的から、住居に携帯性が付加された特殊なものだ。それが、ゲル地区では、“遊牧”という本来の目的から異なり、 “定住”のためのものになっている。
調査の目的はセルフビルトだが、ゲルも調べ比較対象の資料にする。
ゲルの暖房はガルトゴーという調理兼暖炉の器具によってなされている。
f0101439_17192818.jpgガルトゴー

火をくべている間は、上部付近では30度を超える暑さになる。床付近では天井と比べ10度程低くなっている。また内部は熱くなるのも早いが寒くなるのも早い。

f0101439_17245333.jpg半そでで過ごす子供たち

熱効率の悪さ目立つ。実際に作業していて、頭付近の温度が一番高いのでボーっとしてくる。必要以上に暖かくなるということはエネルギーを余分に生産しているということなので、その無駄なエネルギーの活かし方を考える必要があるのではないだろうか。
今回の目的はセルフビルトに関してだが、ゲルに対しても改善のアプローチがあるかもしれない。

6世帯を回るが、働かず家で寝ている壮年の男性も目立った。同じゲル地区でも、今回の調査で、生活の差が目立って見えた。働かない男性も少なからず、その一因になっているのであろうと思われる。
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by katojun0826 | 2007-01-27 14:28 | モンゴル


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